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case01(仮名加工情報): 事例概要 — 1/7

この事例について(出典と位置づけ)

この case01 は、個人情報保護委員会事務局レポート「仮名加工情報・匿名加工情報 ―事例編―」の事例1(仮名加工情報)を参考に作成した、仮想の事例(デモ)です。登場する企業・データはすべて教材用の合成データで、実在の個人・企業とは無関係です(詳しい出典は 参照資料)。

どんな会社が、どんなデータを持っていて、何のために加工したいのか——という「あらすじ」です。ここが分かると、以降の加工判断の理由がつかめます。用語は 用語集 を参照。

あらすじ

食品のオンライン通販事業者A が、首都圏で実店舗の出店を計画しています。「ある地域で、どんな顧客層(年代・性別)が、どんな商品に関心を持つか」を分析して出店計画に活かしたい——これは従来の利用目的(商品提供・広告)に含まれないため、顧客・購買データを 仮名加工情報 に加工して利用目的を変更します。

  • 分析したいこと: 地域 × 顧客層(年代・性別)× 商品関心
  • 加工後の利用目的: 各地域の顧客の興味・ニーズの傾向を分析し、実店舗事業の計画を行う

仮名加工情報とは(1行で)

他の情報と照合しない限り、特定の個人を識別できないように加工した情報です。氏名などは消しますが、個人単位の分析は残せるのが特徴です。

  • 仮名加工情報: 照合すれば元をたどれる余地は残る。そのぶん個人単位の分析ができる。社内での分析利用が主な想定。
  • 匿名加工情報: 誰かを特定することも元に戻すこともできないよう、より厳しい基準で加工する(case02 で扱います)。

本件は「個人単位で購買傾向を分析したい」ので、仮名加工情報が適します(統計情報にすると集団傾向しか見えず、分析手法も限られます)。

分析に必要な粒度

項目 必要な粒度
居住地域 市区町村単位(実店舗の商圏を判定するため)
年齢 10歳区切りの年代
購入年月日・購入品目 できる限り加工しない
元データの項目一覧
区分 項目
個人属性情報 会員ID、氏名、生年月日、性別、郵便番号、住所、携帯電話番号、電子メールアドレス、クレジットカード番号
履歴情報 Cookie ID、ウェブページのアクセス履歴、購入年月日、購入品目、購入数量、購入金額

次ページの テーブル定義 で、これらを 3 つのテーブルに整理します。

→ 次に データを見る(テーブル定義) で、加工前の元データの構造を確認します。「どの項目をどう加工するか」は、この後 情報特性の評価加工の設計 で順に決めていきます。

出典: 個人情報保護委員会事務局レポート「仮名加工情報・匿名加工情報 ―事例編―」1.1 事例1(参照資料)。