case04(再構築デモ): 復元後テーブル定義(③ 結果・付録)¶
全7ステップの本編ではなく、③ 結果の付録です。公表統計だけから再構築した個票のスキーマと、真の個票との一致をまとめます(結果とチェックは 7. 結果確認)。
reconstructed(再構築された個票)¶
| No. | 項目 | データ型 | 形式・値域 | 値の例 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 年齢 | 整数 | 0〜115 | 8 |
| 2 | 性別 | 文字列 | {女性, 男性} | 女性 |
| 3 | 人種 | 文字列 | {黒人, 白人} | 黒人 |
| 4 | 配偶関係 | 文字列 | {既婚, 独身} | 独身 |
公表統計表だけを制約として解いた、唯一の解。論文と同じ 年齢+性別(F/M)+人種(B/W)+配偶(M/S) の記法で表すと次のとおり。
8FBS 18MWS 24FWS 30MWM 36FBM 66FBM 84MBM
真の個票との対応(答え合わせ)¶
| 攻撃者が復元した個票 | 真の個票(residents・非公開) | 一致 |
|---|---|---|
| 8F 黒人 独身 | 8 女性 黒人 独身 | ○ |
| 18M 白人 独身 | 18 男性 白人 独身 | ○ |
| 24F 白人 独身 | 24 女性 白人 独身 | ○ |
| 30M 白人 既婚 | 30 男性 白人 既婚 | ○ |
| 36F 黒人 既婚 | 36 女性 黒人 既婚 | ○ |
| 66F 黒人 既婚 | 66 女性 黒人 既婚 | ○ |
| 84M 黒人 既婚 | 84 男性 黒人 既婚 | ○ |
スキーマ変化の要点¶
- 統計機関は「個票を出していないから個人は分からない」と考えたが、公表統計を逆にたどると個票が一意に復元される。
- 秘匿した7行(独身の成人・黒人男性・白人男性・白人女性・年齢帯)が無くても、残る7行で全員が確定する=セルの抑制は再構築を止めない。
- これを防ぐには、抑制ではなく、統計にノイズを加える(差分プライバシー)・公表量と精度を絞るといった対策が必要(結果)。
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