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1枚チートシート(case02 匿名加工情報)

配布・印刷について

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先に知っておく3語

  • 準識別子: 単体では特定できないが、組み合わせると特定につながりうる項目(例: 生年月日+性別+住所、利用日時+店舗)。
  • 連結符号: 加工後データを元データにつなぎ直せる符号(例: 元の会員ID)。匿名加工では削除・置換する。
  • 特異な記述: 珍しくて少数の人しか当てはまらない値(例: 超高齢、限定品、極端な数量・金額)。丸めるか削除する。
  • その他の語は 用語集 に。

事例のあらすじ

小売事業者が、ID-POS 購買データ(誰が・いつ・どこで・何を買ったか)を、外部の分析事業者へ第三者提供するため 匿名加工情報 に加工する事例。 提供先の利用目的: どんな属性の人(年代・性別・エリア)が、どんな商品を買うかを分析する。

元データ(3テーブル・会員ID/取引IDで結合)

テーブル 主な項目
customers(顧客属性) 会員ID / 氏名 / 電話番号 / 生年月日 / 性別 / 住所
transactions(取引情報) 取引ID / 会員ID / 利用日時 / 店舗ID / 店舗名 / 担当者ID
purchases(購買履歴) 明細ID / 取引ID / 商品ID / 商品名 / 数量 / 金額

加工の早見表

元項目 加工 加工後 なぜ
会員ID 置換 仮ID(対応表は残さない) 履歴は仮IDでつなぐが、元へは戻せない(連結符号を断つ)
氏名・電話番号 削除 氏名は直接だれか分かる/電話番号は本人到達性・照合の手がかり(ともに規則で必須・第1号)
生年月日 一般化 年代(7区分) 該当者の人数を増やし特定を防ぐ。超高齢は「70歳以上」に吸収
住所 一般化 市区郡 詳細エリアを落として特定性を下げる
利用日時 一般化 分単位 店舗(位置)× 秒精度での照合を防ぐ
商品名 一般化 商品カテゴリ 限定品・超高級品(特異な記述)をカテゴリに吸収
数量 丸め 上限で丸め 大量購入(特異な記述)の突出を消す
金額 丸め 金額区分 超高額(特異な記述)を区分に吸収
店舗ID・取引ID・担当者ID・商品ID・明細ID 削除 提供先に不要/再識別リスク低減
性別 / 店舗名 加工なし 同左 他項目の加工で特定性が下がり、有用性が高い

加工後(顧客は 6項目 → 4項目)

仮ID / 年代 / 性別 / 市区郡 + 履歴(仮IDで結合、カテゴリ・数量上限・金額区分)

覚えておく3点

  1. 元に戻せないのが匿名加工。元の会員IDと仮IDの対応表は残さない(残せば連結符号)。
  2. 準識別子は「同じ属性の人が十分いる」粗さまで丸める。丸めの度合は該当者の人数・データ量に応じて決める。特異な記述は削除・カテゴリ化・上限丸めで消す。
  3. 加工後も、属性(年代・性別・エリア)× 購買傾向の分析は成立する。

用語は 用語集、詳しい理由は ① 検討、実行は ② Colab、結果は ③ 結果