1枚チートシート(case01 仮名加工情報)¶
配布・印刷について
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先に知っておく3語
- 準識別子: 単体では特定できないが、組み合わせると特定につながりうる項目(例: 生年月日+性別+住所)。
- 本人到達性: その情報で本人に連絡・到達できる性質(例: メール・電話番号)。
- 識別禁止義務(識別行為の禁止): 加工後データを作成元の個人情報と照合して本人を特定してはいけない、という決まり。
- その他の語は 用語集 に。
事例のあらすじ¶
食品オンライン通販の事業者Aが、首都圏の実店舗の出店計画を検討するため、顧客・購買データを仮名加工情報に加工して利用目的を変更する事例。 利用目的: 地域ごとにどの顧客層(年代・性別)がどの商品に関心を持つかを分析する。
元データ(3テーブル・会員IDで結合)¶
| テーブル | 主な項目 |
|---|---|
| customers(顧客) | 会員ID / 氏名 / 生年月日 / 性別 / 郵便番号 / 住所 / 携帯 / メール / カード番号 |
| purchases(購買履歴) | 購買ID / 会員ID / 購入年月日 / 購入品目 / 数量 / 金額 |
| web_access(アクセス履歴) | アクセスID / 会員ID / Cookie ID / 日時 / 閲覧カテゴリ |
加工の早見表¶
| 元項目 | 加工 | 加工後 | なぜ |
|---|---|---|---|
| 会員ID | 置換 | 整理番号 | 個人単位の履歴は残しつつ、作成元との照合(識別禁止義務)リスクを下げる |
| 氏名 | 削除 | — | 直接だれか分かる |
| 生年月日 | 一般化 | 年代(10歳区切り) | 分析は年代で十分/組合せ識別を下げる |
| 住所 | 一般化 | 市区町村 | 商圏判定に十分な粗さ |
| 郵便番号 | 削除 | — | 市区町村で代替 |
| 携帯・メール・Cookie ID | 削除 | — | 本人到達性・共用性(メールは識別できれば規則で必須・第1号) |
| クレジットカード番号 | 削除 | — | 単体では特定できないが財産的被害のおそれ(規則で必須・第3号) |
| 性別 / 購入年月日・品目・数量・金額 / アクセス履歴 | 加工なし | 同左 | 分析に必要 |
加工後(顧客は 9項目 → 4項目)¶
整理番号 / 性別 / 年代 / 市区町村 + 履歴(整理番号で結合)
覚えておく3点¶
- 削除・置換・一般化・維持 を、項目ごとに「識別性 × 機微度 × 利用目的上の必要性 × 必要粒度」で判断する。
- 整理番号で「誰か」は分からなくても「同じ人の履歴」はたどれる状態を作る。
- 加工後も、地域 × 年代 × 性別の傾向分析(出店計画の目的)は成立する。